マンション管理組合向け

誘導灯の寿命と交換費用の相場を徹底解説!コストを抑えるコツとは

もし火災が起こった時に、建物の中にいる人を安全に避難させるために必要不可欠な誘導灯

誘導灯があることによって、避難時に出口を安全に確保することもできるため、経路をはっきり照らし出すために重要です。しかし、誘導灯には寿命があり、定期的な交換が必要です。

本記事では、誘導灯の寿命や交換費用の相場、そしてコストを抑えるためのコツを徹底解説します!ぜひ最後までご覧ください。

「誘導灯」とは

緑の非常口マークとして知られている誘導灯は、煙で前が見えにくい避難状況において非常口がどこかを判断するために非常に重要な避難器具です。

ホテル・旅館・デパートなどの大型施設で、多数の死傷者を出したことが背景にあり、1960年代~1970年代のはじめ頃、日本で制度として「誘導灯」が設置され始めました。それまでは、各消防署庁でサイズや機能などが定められていましたが、1975年以降は消防法できちんと設備が定められるようになったのです。

「誘導灯」と「非常灯」の違い

「非常灯」と「誘導灯」は、用途が大きく異なります。

非常灯は停電時に避難・救出を支援するための非常用の照明です。一方、誘導灯は非常口や避難経路を照らし、出口まで案内する役割があります。

また、両者は外見も異なります。非常灯は通常の照明と似た見た目ですが、誘導灯はわかりやすいアイコンを使います。たとえば、施設内でよく見かける緑色の逃げる人のアイコンや矢印が表示される照明は、誘導灯の特徴です。

誘導灯の寿命の目安

誘導灯の寿命はどれくらいでしょうか。誘導灯の寿命は、主に以下の要素に依存します。

  • バッテリー:一般的に4–6年程度です。
  • 光源(LEDなど): 10年程度の長寿命が期待されます。

バッテリーの劣化が主な交換理由となりますが、光源や機器全体の老朽化も交換が必要な要因です。

また、消防法により、誘導灯は定期点検が義務付けられています。通常、6ヶ月に1回の点検1年に1回の総合点検を行い、異常があれば交換が必要です。

誘導灯の交換費用の相場

誘導灯のバッテリー・ランプのみを交換する場合にかかる費用は、約1万円~3万円の価格帯です。誘導灯そのものを新たに設置するのであれば、施工費で5万円ほどかかりますが、ランプ・バッテリーだけの場合は比較的費用を抑えられます。

また、誘導灯の交換費用は、以下の要素によって異なります。状況によっても変動しますので、参考までにご確認ください。

  1. 誘導灯本体の価格
  2. 工事費用
  3. 総費用

具体的に見ていきましょう。

1.誘導灯本体の価格

誘導灯の種類によって、以下のように価格相場が異なります。

  • スタンダードタイプ: 1万円~3万円程度
  • 大型タイプ: 5万円以上
  • 特殊仕様: 10万円以上

2.工事費用

交換にかかる工事費用の相場は、1万円~5万円程度です。ただし、設置場所や作業の難易度によって変動します。

3.総費用

誘導灯本体や工事費用を含めた総費用の目安は以下のとおりです。

  • 小規模な交換(1~3台): 2万円~8万円
  • 大規模な交換(10台以上): 20万円以上

事前に見積もりを取ることで、予算を把握できます。

誘導灯交換時にコストを抑えるためのコツ

誘導灯の交換費用を抑えるためには、以下のポイントを押さえておきましょう。

  1. LED誘導灯の切り替え
  2. 一括交換の検討
  3. 信頼できる業者の選定
  4. 補助金や助成金の活用

具体的に解説します。

1.LED誘導灯の切り替え

従来の蛍光灯タイプからLEDタイプに変更することで、以下のようなメリットがあります。

  • 長寿命: 交換頻度が減り、長期的なコスト削減につながります。
  • 低消費電力:電気代の削減が可能です。

2.一括交換の検討

複数の誘導灯をまとめて交換することで、業者から割引を受けられる場合があります。一括交換は、工事費用の削減にも有効です。

3.信頼できる業者の選定

費用を抑えるために、適切な業者を選ぶことが重要です。そのために、以下のポイントを押さえましょう。

  • 複数社から見積もりを取る: 費用やサービス内容を比較しましょう。
  • 過去の実績を確認:過去の実績を確認し、評判のよい業者を選ぶことが重要です。

4.補助金や助成金の選定

自治体や国が提供する補助金や助成金を活用することで、費用を大幅に削減できる可能性があります。申請条件や手続きを事前に確認しましょう。

誘導灯交換で失敗しないための注意点

業者を選ぶ際には、価格だけで選ばないようにしましょう。費用が安い業者を選ぶと、品質が不十分な場合があります。適切な工事が行われるよう、業者の信頼性を重視しましょう。

そのためにも、口コミや実績をしっかり確認しておくことは重要です。安全第一の誘導灯だからこそ、緊急時に迅速に対応できる業者を選ぶことで、トラブルを最小限に抑えられます。

また、今後の費用を抑えるためにも、消耗交換時にバッテリーや光源だけでなく、全体の状態を確認しておくと、追加の交換費用がかかることも防げます。見積もりの際にしっかり確認しておきましょう。

【まとめ】安全で効率的な誘導灯交換で費用を抑えよう!

誘導灯は、避難時の安全を守る重要な設備です。寿命や交換費用を把握し、適切に対応することで、安心して利用を続けることができます。安全に誘導灯を交換するポイントは以下のとおりです。

  1. 寿命や交換時期を正確に把握する。
  2. 複数社から見積もりを取得し、信頼できる業者を選ぶ。
  3. LEDタイプへの切り替えや補助金活用でコストを削減する。

これらのポイントを押さえ、安全で効率的な誘導灯交換を実現しましょう。複数社に見積もりをとることは都市ガスサービスでも誘導灯の交換を承っております。お見積りの際はお気軽にお問い合わせください。

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