ウォシュレットのボタンが反応しなかったり、ノズルから水が出なくなったりすると故障かも?!と不安になりますが、業者に連絡する前に、実は自分で解決できることもたくさんあります。
本記事ではトラブルのチェック項目と解決法を徹底解説!さらに、修理と交換を見極めるポイントも紹介しています。「故障かな?」と思ったら、ぜひ参考にしてみてください。
「ウォシュレット」は「温水洗浄便座」のひとつ
「ウォシュレット」は、TOTOの温水洗浄便座の商品名です。
TOTO以外にもPanasonicやLIXILの温水洗浄便座があり、それぞれのメーカーで名前が異なります。しかし、他のメーカーの温水洗浄便座も総称して「ウォシュレット」と呼ばれるほど、呼び名が定着しています。
それぞれのメーカーの温水洗浄便座の呼び名は以下の通りです。
メーカー | 商品名 |
TOTO(トートー) | ウォシュレット |
Panasonic(パナソニック) | ビューティー・トワレ |
LIXIL(リクシル・旧inax) | シャワートイレ |
今回は、温水洗浄便座の呼び名が一般的に浸透している「ウォシュレット」の商品名をつかって解説していきます。
ウォシュレットのボタンやノズルが反応しない?見るポイントと解決法一覧
ウォシュレットのボタンが反応しなくなったり、ノズルから水が出なくなったり、ウォシュレットのトラブルは突然起こるものです。
まずは、ウォシュレットのトラブル時に見るポイントと解決法を一覧にまとめましたので参考にしてみてください。
見るポイント | 解決法 |
ウォシュレット本体に電気が供給されているか | ・電源ランプを確認し、プラグを差し直す ・停電中でないか確認する ・漏電保護プラグを「入」にする(TOTO) |
リモコンに不具合はないか | ・本体脇の操作パネルを使ってみる ・リモコンの電池を替える ・リモコンと本体の通信部分の掃除をする ・リモコン通信部の上のものを取り除く |
便座に座っているか | ・深く座りなおしてみる ・着座センサーの掃除をする |
ウォシュレット本体に問題はないか | ・ウォシュレット本体をベースプレートにしっかり取り付ける |
ウォシュレットのノズルに問題はないか | ・ノズルが出ない場合はノズルと着座センサーを掃除する ・ノズルから水が出ない場合は止水栓を確認し、給水フィルターを掃除 ・ノズルの水が止まらない場合は電気関係の故障を考える |
各ポイントと解決法を大きく「ウォシュレットのボタンが反応しないとき」と「ウォシュレットのノズルにトラブルがあるとき」の2つに分けて、具体的に解説していきます。
ウォシュレットのボタンが反応しないときのチェック項目
ウォシュレットのボタンが反応しないときのチェック項目は以下の通りです。
- ウォシュレットの電源は入っているか
- ウォシュレットのプラグは正常か
- 停電中やブレーカーが落ちていないか
- 漏電保護プラグが「切」になっていないか(TOTOの場合)
- リモコンの電池や電波に異常はないか
- センサーは反応できる状態か
解決法を具体的に見ていきましょう。
ウォシュレットの電源は入っているか
ウォシュレットのボタンが反応しない場合にまず確認するのは、「電源が入っているか」です。
次に、ウォシュレットのリモコンや本体脇の操作パネルを確認しましょう。通電していると調整ランプなどが点灯しています。もしランプが消えていれば、ウォシュレットに通電していないため、ボタンが反応していないと考えられます。
ウォシュレットのプラグは正常か
プラグが抜けていないか確認し、抜けていたら差し込みましょう。もしくは、ウォシュレットのプラグを一度抜いて、再度差し直してウォシュレットを作動させてみてください。
掃除をするときにコンセントからプラグを抜いたままだったり、何かの拍子に差し込みが甘くなったりしてしまっているかもしれません。
停電中やブレーカーは落ちていないか
トイレの電灯が点けば問題ありませんが、もし電灯とウォシュレットのブレーカーの回路が別の場合は、配電盤を確認する必要があります。
停電中は、自宅内の他の家電も電源が入りませんので、停電中かブレーカーが落ちていないかを確認してみましょう。
漏電保護プラグが「切」になっていないか(TOTOの場合)
TOTOの場合、ウォシュレットの電源プラグは「漏電保護プラグ」になっており、「過電圧保護機能」がついています。
電源プラグが「切」状態のときは電流が流れない仕組みになっているため、「入」ボタンを押下して通電させましょう。
TOTOのプラグを抜き差しするときは、ボタンを「切」にして、差し込んでから「入」にすると、過剰な電圧がかかることがないため安心です。
リモコンの電池や電波に異常はないか
ウォシュレットをリモコンで操作してボタンが反応しなかった場合は、リモコンの電池切れも考えられます。また、リモコンと本体の通信を妨げているものがないかも確認しましょう。
本体のわきについているボタンを操作して、本体のボタンで問題なく操作ができた場合は、原因がリモコンにある可能性が高いといえます。電池がなくなるとリモコンが動作しなくなる場合もあるため、電池を新しいものに交換して操作してみましょう。
リモコンの上やリモコンの通信部分にものがあると、「電波を跳ね返す」「電波を出せない」などで本体と通信できない場合があります。リモコンを外して、本体の通信部との間に障害物がない状態で操作確認を行ってみてください。
センサーは反応できる状態か
ウォシュレットは便座に座って操作しないと反応しない仕組みになっています。一度立って便座に深く座り直してみるなど、センサーに反応するように座り直してみましょう。
また、センサー自体が汚れていたり、水滴がついていたりして、反応しない場合もあります。掃除してしっかりと水滴を拭き取ってみるのも対処法です。
ウォシュレットのノズルから水が出ないときのチェック項目
「ボタンは反応してもノズルから水が出ない」など、ノズルに関するトラブルがあるときのチェック項目も見ておきましょう。チェック項目は以下の通りです。
- ノズルは汚れたり目詰まりしたりしていないか
- 止水栓は開いているか
- 給水フィルターは詰まっていないか
解決法を具体的に見ていきましょう。
ノズルは汚れたり目詰まりしたりしていないか
ノズルから水が出る部分が汚れたり、目詰まりしたりしていると、水が出てこない場合があります。
柔らかい布で拭き取るか、中性洗剤を薄めて小さなブラシやシートでやさしく掃除しましょう。掃除が終わったら、中性洗剤はしっかり拭き取ります。
止水栓は開いているか
止水栓はトイレタンクの横についていますが、止水栓が開いているか確認しましょう。
トイレのレバーを引いて、水が流れた後にタンクに水がたまれば、もしくはタンクの上の手洗いから水が出れば、止水栓は開いています。もし止水栓が閉まっていればウォシュレットのノズルからも水は出ないため、止水栓を開けなくてはなりません。
給水フィルターは詰まっていないか
ウォシュレットの給水フィルターが詰まっている場合は、ノズルから水が出ません。
ウォシュレットの水抜き栓のキャップを外し、給水フィルターを取り外して水洗いします。掃除後、給水フィルター付き水抜き栓を取り付けたら、ドライバーでしっかり締めることも忘れないようにしましょう。水漏れの原因になります。
ウォシュレットは「交換」か「修理」どちらがよい?
ウォシュレットのボタンが反応しない、ノズルから水が出ないなどのトラブルは、原因がわかれば自分で対処できることも多いです。
しかし、原因がわからない場合や、ウォシュレットの中の電気関連が故障している場合は、プロの業者に相談しましょう。
購入してから数年のウォシュレットであれば修理で直る場合もありますが、ウォシュレットの寿命は7~10年と言われています。10年以上経っているウォシュレットは修理をしても故障を繰り返したり、修理する際にすでに部品の在庫がなかったりするので、交換を検討する方がよいでしょう。
【まとめ】ウォシュレットの故障を防ぐにはこまめな清掃とメンテナンスを!
ウォシュレットのボタンが反応しなかったり、ノズルから水が出なかったりすると、「故障かな?!」と焦ってしまいますね。
しかし、落ち着いて原因を1つずつクリアしていけば、自分で解決できる場合も多いことがご理解いただけたのではないでしょうか。少しでもウォシュレットのトラブルを少なくして長持ちさせるには、こまめな清掃とメンテナンスが重要です。
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