共働き家庭では、平日の夜に家事をする時間や心の余裕が限られています。
洗い物・食器洗いは毎日のことですし、手洗いだと時間も体力も取られ、「できれば短くしたい・負担を減らしたい家事」の代表格です。「機械に任せられるなら任せよう」「時間も節約できるなら光熱費が少しくらい上がってもいいかも」という考えになるのは自然です。
ただし、食洗機には初期コスト(購入・設置)、ランニングコスト(電気・水道・洗剤・メンテナンス)、使い勝手(収容量・場所・予洗いの必要性など)が関わってきます。そこで、この記事では具体的にどのくらい“得”になる可能性があるかをシミュレーションしてみます。ぜひ参考にしてみてください!
光熱費・水道代の比較シミュレーション
まず、手洗いと食洗機の1回あたりのコストを比較してみましょう。
項目 | 手洗い | 食洗機 |
水の使用量 | 約65L | 約10L |
光熱費(目安) | 約¥50~60/回 | 約¥30~35/回 |
年間コスト(1日2回) | 約¥40,000~45,000 | 約¥23,000~26,000 |
→ 年間で最大 ¥15,000~¥20,000 の節約が見込めます。
手洗いはお湯を大量に使うことでガス代がかさみやすく、電気を主に使う食洗機の方がランニングコストでは有利な場合が多いのです。
時間の節約は“お金以上の価値”がある
1回あたりの洗い物時間の差は、調査によると平均約10~15分。
1日2回の使用で計算すると、年間で120~180時間もの時間が浮く計算です。
これは、たとえば、
- 子どもと過ごす時間
- 睡眠・休息
- 自分の時間(趣味・学び)
などに使える貴重な時間といえます。共働き家庭にとっては“お金では買えない価値”です。
初期コストと回収シミュレーション
続いて、食洗機の初期コストをどれくらいで回収できるかをシミュレーションしてみましょう。
導入費用をどのくらいで回収できるかは、導入コストと年間の節約額によります。以下の仮定で回収期間を計算してみます。
前提
- 食洗機購入+設置費用:¥50,000(スリム卓上タイプ)〜¥150,000(ビルトインタイプ、工事込み)を想定
- 年間節約額:前述モデルだと 約 ¥16,000〜¥20,000/年
- メンテナンス・追加コストなどを年間 ¥1,000〜¥2,000 とする
回収期間の目安
導入費用 | 年間 net 節約額 | 回収にかかる年数(おおよそ) |
¥50,000 | ¥15,000 | 約 3〜4年 |
¥100,000 | ¥17,000 | 約 5〜6年 |
¥150,000 | ¥20,000 | 約 7〜8年 |
このように、購入コストが高いビルトインタイプを選んだり、使い方が非効率で節約額が抑えられると、回収に長く時間がかかる可能性があります。一方、小型・設置コスト低め・効率よく使える家庭なら、3〜5年で回収できる見込みが十分あります。
導入時・運用時の“お得にするための工夫”
共働き家庭で特に意識したい、食洗機を“得に使う”ための工夫を以下にまとめますので、ご参照ください。
工夫 | 内容 |
満載運転を心がける | 半分しか入れない→電気・水道の無駄。溜まってから一度に洗う習慣をつける。 |
予洗い・すすぎを最小限にする | 食器の汚れの落としやすさを考えて、こすり洗いではなく汚れを落としてから入れるなど。予洗いは簡単に、水ですすぐなど。 |
乾燥モードを使い分ける | 自然乾燥可能なものは乾燥をオフ/省エネモードを活用 |
安い電気時間帯を活かす | オフピーク電力契約があれば、夜間や深夜に運転予約するなど |
本体のメンテナンスを定期的に | フィルター掃除・排水口の清掃等を行い、効率低下を防ぐ |
機種選びに注意 | 消費電力・水使用量・給湯加熱の方式・設置タイプ(卓上/ビルトイン/スリム)などをよく比較すること。初期設置コストも含めてトータルで判断。 |
食洗機の“得”はお金だけじゃない
特に共働き家庭では、次のような目に見えないメリットも大きいです。もし以下の点でお悩みの場合は、コストパフォーマンスとして考えると判断しやすいでしょう。
- 家事ストレスの軽減
→「食器洗いの山を見てげんなり…」が減る。 - 手荒れ防止・健康面にも◎
→ お湯・洗剤の繰り返し使用によるダメージが減る。 - 家事分担の促進
→ 食洗機があればパートナーも参加しやすくなる。
逆に「得じゃない」ケースもある
一方、以下に当てはまると、費用対効果が下がる可能性がありますので注意しましょう。
- 食洗機をあまり使わない(週に数回程度)
- 設置コストが高く、長期間使えない可能性がある
- 食器の形状が合わず手洗い併用になる
- 半分しか入れずに回してしまう
つまり、「使いこなせるかどうか」がポイントです。
ここまで読んで「食洗機、取り入れてみようかな」と思ったあなたへ、食洗機を選ぶコツは以下の記事でもくわしくご紹介しています。
ぜひご覧ください。
【まとめ】共働き家庭には“高コスパ”な投資になり得る
食洗機は、共働き家庭にとって光熱費の節約+時間の創出という二重の価値を持つ、非常にコスパの高い家電です。
もちろん初期費用や設置スペースの問題はありますが、「時間と手間を毎日減らせる」ことの価値は大きく、3~5年で導入費を回収できる可能性も高いです。
ご家庭の状況を鑑み、もしお得に使用できそうであれば、時間を作り出すサポート役として、食洗機を取り入れてみてもよいのではないでしょうか。もし食洗機の導入をご検討の際は、弊社都市ガスサービスにお気軽にご相談ください。