「食洗機を回したのに、なぜか途中で止まったまま…」
「運転が終わっても庫内に水が溜まっている」
「排水エラーと表示されて動かない」
このような食洗機の排水トラブルは、実は非常に多く、修理相談の中でも上位を占めます。
排水できない状態が続くと、洗浄不良だけでなく、悪臭・水漏れ・本体故障につながる恐れもあります。
一方で、原因の多くは「詰まり」などの比較的単純なトラブルであり、正しい手順を踏めば自分で解決できるケースも少なくありません。
この記事では、食洗機の排水エラーや水が抜けない原因を一つずつ具体的に解説し、自分でできる対処法、注意点、そして業者に依頼すべき判断基準までくわしく紹介します。ぜひ最後までご覧ください!
食洗機の「排水エラー」とは?まず知っておきたい基礎知識

排水エラーとは、洗浄やすすぎ工程で使用した水を正常に外へ排出できないときに発生するエラーです。
メーカーによって表示方法は異なりますが、以下のような症状が共通しています。
- 洗浄やすすぎの途中で運転が止まる
- エラーコードが表示される
- 運転終了後も庫内に水が溜まっている
- 排水時に「ゴボゴボ」「ブーン」という音がする
- 排水動作はしているが水位が下がらない
排水経路は
庫内 → フィルター → 排水口 → 排水ホース → キッチン排水管
という順でつながっており、このどこかで不具合が起きると排水エラーになります。
原因① フィルターの詰まり(最も多い原因)

排水トラブルの中で、最も多い原因がフィルターの詰まりです。
なぜフィルターが詰まるのか?
食洗機は細かな食べカスを水と一緒に流し、フィルターで受け止める構造になっています。以下のような汚れが蓄積すると、水の通り道がふさがれてしまいます。
- ご飯粒・パンくず
- 麺類や野菜くず
- 卵の殻
- 魚の皮・小骨
- 剥がれたラベルや爪楊枝
「予洗いしているつもり」でも、意外と細かい汚れは残っています。
自分でできる対処法
- 食洗機の電源を切る
- 下部のフィルターを取り外す
- ゴミを捨て、流水で丁寧に洗う
- ぬめりがある場合は中性洗剤+歯ブラシで清掃
- 元の位置に正しく戻す
※フィルターの戻し忘れ・ズレもエラーの原因になるため注意しましょう。
フィルター詰まりは、悪臭の原因にもなります。以下の記事では食洗機の臭いの原因や対処法についてご紹介しています。
もし臭いが発生していたら、以下の記事もご参照ください。
原因② 排水口・排水経路内部の詰まり

フィルターを通過した汚れが、排水口や内部通路に詰まることもあります。
詰まりやすい汚れの特徴
- 油分を多く含んだ汚れ
- 洗剤カス
- 長年の使用による汚れの固着
特に冬場は油が固まりやすく、排水不良が起きやすくなります。
対処法
- フィルター奥の排水口をライトで確認
- 見える範囲の汚れを取り除く
- お湯(40〜50℃)を少量流して油汚れを緩める
※熱湯は部品を傷めるため使用しないでください。
原因③ 排水ホースの折れ・潰れ・ズレ

排水ホースが物理的に圧迫されているだけでも、水は流れません。
よくある原因
- 本体設置時にホースが折れている
- 家具や収納でホースを踏んでいる
- 引っ越し後に位置がズレた
チェックポイント
- 食洗機背面でホースが急角度に曲がっていないか
- 潰れて細くなっていないか
曲がりを直すだけで、排水エラーが解消するケースも多いです。
原因④ 排水ホース内部の詰まり

外見上問題がなくても、ホース内部に汚れが溜まっていることがあります。
対処法
- 可能であればホースを外す
- 中を水で洗い流す
- 油汚れがひどい場合は中性洗剤を使用
※無理な分解は水漏れの原因になるため注意。
原因⑤ 排水ポンプの異物噛み込み・故障

排水時に音はするのに水が抜けない場合、排水ポンプの不具合が疑われます。
主な原因
- 種・破片・殻などの異物噛み込み
- モーターの劣化
- 長期間使用による故障
排水ポンプは感電や故障リスクがあるため、基本的に業者対応となります。
原因⑥ キッチン排水管(配管)側の詰まり

食洗機ではなく、シンク側の排水管が詰まっているケースも少なくありません。
見分け方
- シンクの水も流れにくい
- 食洗機運転中に排水口から異音がする
- 悪臭が発生している
この場合、食洗機だけ直しても再発します。
排水エラー時にやってはいけないNG行動

排水エラーが出た場合、以下の行動は危険なので避けましょう。
- エラーを無視して何度も再運転する
- 水が溜まったまま放置する
- 無理に分解する
これらは基板故障・水漏れ・修理費高額化につながるため注意が必要です。
業者に依頼すべきタイミングとは?

次のような場合は、早めに専門業者へ相談しましょう。
- フィルター清掃後も改善しない
- 排水ポンプが動かない
- エラーが頻繁に再発する
- 本体下から水漏れしている
初期対応が早いほど、修理費を抑えられる可能性があります。
賃貸で食洗機の排水エラーが起きた場合の対応

賃貸住宅で食洗機の排水エラーや水が抜けない症状が起きた場合、まず確認したいのが、その食洗機が「物件備え付け」か「自分で設置したもの」かという点です。備え付けの食洗機は設備扱いとなるため、原則として入居者が勝手に修理や分解を行うのは避けるべきです。
一方、自分で購入・設置した卓上型などの場合は、基本的に自己対応・自己負担となります。
賃貸であっても、フィルターの清掃や排水ホースの折れ確認など、日常的なメンテナンスの範囲での作業であれば問題になることはほとんどありません。ただし、本体内部の分解や排水ポンプへの直接作業は、故障や水漏れの原因となるため控えましょう。
掃除をしても改善しない場合や、水漏れ・異音・悪臭がある場合は、早めに管理会社または大家へ連絡することが大切です。放置すると被害が拡大し、結果的に入居者負担となる可能性もあるため、違和感を感じた時点で相談することがトラブル回避のポイントです。
排水トラブルを防ぐための予防策

排水トラブルが起こらないために、日頃から予防することも大事です。以下のことに注意しましょう。
- 食器の大きな汚れは軽く落としてから入れる
- 月1回はフィルター清掃
- 定期的に庫内洗浄モードを使う
- 油汚れの多い食器を入れすぎない
【まとめ】排水エラーの多くは「詰まり」が原因

食洗機の排水エラーや水が抜けないトラブルは、フィルターや排水経路の詰まり、ホースの折れ、配管側の不具合など、比較的身近な原因で起きているケースが大半です。まずはフィルター清掃やホースの確認など、自分でできる範囲から順番にチェックすることが大切です。
一方で、掃除をしても改善しない場合や、水漏れ・異音を伴う場合は、排水ポンプや配管トラブルなど専門的な修理が必要な可能性もあります。無理に使い続けたり、自己判断で分解したりすると、故障の悪化や修理費用の増加につながるため注意が必要です。
「いつもと違う」「排水に時間がかかっている」と感じた段階で早めに対処することが、食洗機を長く安全に使うためのポイントです。日頃の簡単なメンテナンスと、異変に気づいた際の迅速な対応を心がけましょう。
もしご自身で対処できないときは、「都市ガスサービス」へお気軽にお問い合わせください。


