新しい年を迎え、おうちの快適さを再考する時期がやってきました。給湯器の交換を検討されている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、2024年の給湯器交換にかかる費用の相場や最新の給湯器情報をお届けします。
給湯器交換が必要な時
給湯器の設計上の平均寿命は多くのメーカーで10年とされています。これは10年間の使用を想定して製造されていることを意味します。
しかし、実際には20年から30年使用されることもごくまれにあります。
ただし、10年以上使用している給湯器は、安全を確保するために定期的なメンテナンスや点検が必要です。
給湯器が故障や経年劣化の兆候を示している場合、壊れる前に交換することを推奨します。
特に、以下のようなサインがある場合には注意が必要です。
- お湯の温度が安定しない。
- リモコンにエラー表示が出る。
- ガス臭い
- リモコンの表示がつかないなど
これらの問題は、給湯器に不具合が生じている可能性が高く、修理または交換が必要な状況を示しています。
給湯器の故障や不具合、経年劣化のサインを見逃さないようにしましょう。
給湯器の交換費用の相場
弊社で給湯器を交換した際の費用の総額についてお伝えします。
交換費用総額における最も一般的な範囲は、10万円から15万円未満で、これが全体の約30%を占めています。
続いて、15万円から20万円未満が約20%を占めるという状況です。
費用差の主な要因は「給湯器の機能の違い」にあります。
追い焚き機能がない給湯専用のタイプがもっとも費用が安く、追い焚き可能なオート・フルオートタイプや床暖房機能付きの給湯暖房熱源機は、それに比べて高額になります。
また、給湯器の号数(お湯を供給する能力)や設置タイプ(壁掛けや据置きなど)によっても価格は変わりますが、同じ仕様であれば戸建て住宅とマンションでの費用に大きな違いはありません。
エコタイプの給湯器、例えばエコジョーズは初期投資は高めですが、長期的にはガス代の節約によりトータルコストを抑えることができるというメリットがあります。
これは少ないガス量で効率良くお湯を沸かすことができるためです。
交換費用を左右する要素
給湯器の交換工事は現在の設置状況によって異なります。
後継モデルの取替で短時間の工事で済む場合もあれば、現在、据置型2つ穴タイプの給湯器で1つ穴タイプに変更する場合や給湯器の位置を変更する場合もオプション工事が必要です。
あとは、給湯器に配管カバーや側方排気カバーなどが給湯器とはべつにオプション部材が必要な現場もあります。
給湯器の取替にかかる正確な費用は現地調査が必要ですが、現地調査の代わりにメール等で写真を送ってもらえれば、それだけで正確なお見積もりも可能な事も多くあります。
その場合は現地調査の日程が省けるので工事まで最短でお伺いが可能になります。
給湯器交換の工事と流れ
給湯器の交換工程を説明します。
- 既存の給湯器と浴室やキッチンのリモコンを取り外します。
- 新しい給湯器とリモコンを設置します。リモコンの設置には、シーリング材を使用してしっかりと固定します。
- 水道管と給湯管を新しい給湯器に接続します。凍結防止の保温材が劣化していると思うので、ここも新しい保温材と交換し、その上からしっかりとキャンパステープを巻きなおします。
- ガス管を接続します。
- すべての接続作業が完了したら、給湯器の動作確認を行い、ガス漏れや他の不具合がないかを慎重にチェックします。
工事にかかる経費を抑えるために保温材やキャンパステープを再使用する業者もいます。
給湯器の工事に詳しくないお客様は気づきづらい点だと思うのでしっかりとチェックしましょう!
さらに悪質だと再使用が禁止されているガス可とう官をそのまま使用してしまう業者も聞いたことがあります。
これはガス漏れの危険性もあるので気づいた場合は必ず指摘すべきです。
インターネット表示で価格を安くみせて工事費の見えずらいところで手抜き工事をする業者もいるので注意が必要です。
おすすめの給湯器と選び方
最近ではいろいろな機能をもった給湯器も販売されています。最新の給湯器を紹介させていただきます。
ノーリツのおすすめモデル
ノーリツは「UV除菌ユニット」を搭載した給湯器を提供しています。この機能は、お風呂のお湯を清潔に保つためにUV光を用いて除菌を行います。これにより、2番目や3番目の入浴でも清潔なお湯を利用することができ、家族が多い方にも適しています。
リンナイのおすすめモデル
リンナイは「ウルトラファインバブル給湯器」という名称で最近人気の給湯器です。この給湯器は洗浄力が高いことで知られています。直径1マイクロメートル未満の微細な泡「ウルトラファインバブル」を生成し、細かい汚れまで落とす能力があります。また、水回りの汚れの原因菌を減少させ、水垢の付着を抑制する効果もあります。さらに、入浴時の保温効果やリラックス効果も提供します。
パロマのおすすめモデル
パロマは「ブライツ」というシリーズで展開しております。一般的に、パロマは高効率のエコジョーズタイプの給湯器を多く提供しており、エコジョーズを選ぶとガス使用量を約13%削減でき、年間で約12,000円の節約が可能とされています。
それぞれのメーカーには独自の特徴や機能がありますので、ご自身のニーズやライフスタイルに合ったモデルを選択することが重要です。
給湯器交換の事例紹介
実際の交換事例をいくつか紹介し、工事内容を解説します。
壁掛けタイプ オプションなし
保温剤がボロボロだったので根本から保温材を入れ替え、その上からきれいにキャンパステープを
巻きなおしました!
壁掛けタイプ オプション部材 配管カバー
給湯器の下に45センチの配管カバーが設置されています。美観を整えるだけでなく保温剤の劣化も防ぎます。
壁掛けタイプ オプション部材 側方排気カバー
給湯器の前がすぐ隣のお宅だったので直接、熱風があたらないように側方排気カバーを取り付けています。