給湯器

ガス給湯器がガス臭い!危険を回避するための「対処法」と「原因」とは?

オール電化が主流となってきている昨今ですが、すぐにお湯がつくれるガス給湯器は便利で今でも人気が高いです。

とはいえ、ガスならではの危険があるのも事実。「ガス給湯器がガス臭い」など、異変を感じたらすぐに適切な対処が必要です。

安心・安全に便利なガス給湯器を使い続けるために、あらかじめ「ガス給湯器がガス臭い」場合の危険を回避する「対処法」と、考えられる「原因」を確認ポイントとともにチェックしていきましょう。

ガス給湯器がガス臭い場合の対処法

ガス給湯器がガス臭い場合、「屋内」が臭うのか、「屋外」が臭うのかで対処方法が異なります。

まずはどちらがガス臭いか確認のうえ、以下の方法で対処しましょう。

屋内のガス給湯器がガス臭い場合

屋内がガス臭い場合は、すぐに以下4つの手順で対応が必要です。

  1. 屋内がガス臭い場合は、室内にガスが充満している可能性があるので、直ちに換気をします。
    窓は2か所以上開けると空気の循環がよくなるので、効率よく換気するのに便利です。
    使用しているガスが都市ガスの場合は、空気より軽いため高い場所に滞留する特性があります。
    一方、プロパンガスの場合は空気より重いため、低い場所に滞留します。
    お使いのガスの種類に応じて、効率よく換気できる位置にある窓を開けて対応しましょう。
  2. 換気扇を含め、電化製品は絶対に使わないようにしてください。
    電源のスイッチを入れた際の静電気や火花が、ガスに引火すると大変危険です。
  3. 全てのガス機器の使用を止めてください。
    ガス機器を止めたら、次にガス栓(元栓)を閉めます。
  4. お住まいの地域のガス会社に連絡してください。
    ガス会社からの指示に従い、担当者が現地に到着するまで火気の使用は止め、すべての電化製品のスイッチを切ったままにしておきましょう。

屋外のガス給湯器がガス臭い場合

屋外のガス給湯器がガス臭い場合は、以下4つの手順に沿って対応しましょう。

  1. 屋外からガス臭がする場合は、ガスを家の中に流入させないよう、屋内が臭う場合とは逆に、窓を閉めます。
  2. 安全が確保できるまでガス器具や電化製品の使用は控えましょう。
  3. 家の窓を閉めたら、お住まいの地域のガス会社へ連絡します。
    状況を説明のうえ、ガス会社の指示に従ってください。
  4. もし屋外にあるガス管などが原因でガス漏れが発生している場合、周辺にも大きな影響を与える他、火気の引火による爆発の可能性も考えられます。
    特に集合住宅は影響が大きいので、近隣住民のみなさんにガス漏れの可能性があることを伝えておきましょう。

ガス給湯器の臭いが続く場合

部屋の窓を開けてもガス臭さが抜けない、もしくは、ずっとガス臭さが続く場合は、ガスの使用を控えてください。

火災や一酸化炭素中毒の被害に及ぶ可能性が十分にありますので、ガスの元栓を閉めて業者に点検を依頼します。ガス給湯器の経年劣化によりガス給湯器内部でショートを起こす事故もあり得るため、修理が必要な場合は、新しい機種への買い替えも検討しましょう。

業者によるメンテナンスを定期的に実施しておくことも重要です。

ガス給湯器の周りに臭いが発生する原因

では、ガス給湯器の周りに臭いが発生する原因はどのようなことが考えられるのでしょうか。

主な原因は以下の4つが考えられます。

ガス漏れ

最初に疑われるのは、「ガス漏れ」です。

原因としては給湯器の故障、部品の劣化、ガス管の破損、水漏れなどが考えられます。ガス給湯器は各メーカーにおいて安全に使用できる設計期間を10年としているケースが多いため、使用年数が10年以上の場合は経年劣化でガス漏れが発生する可能性もありますので注意が必要です。

ガス漏れが発生すると、ガスの元栓を閉めていてもガス臭さがすぐに軽減しません。そのままにしておくと引火による火災を引き起こす恐れがあり危険ですので、自己対応しないようにしましょう。

ガスの燃料不足

ガス容器の中のガスはもともと無色・無臭ですが、もしガス漏れをした際にすぐ気づけるように、あえてガス特有の臭い(付臭剤)をつけています。

ガス容器内のガス量が少なくなってくると、臭いの成分濃度が高くなるため、燃焼させたときに普段よりもガスの臭いを強く感じる場合があるのです。

ガス漏れなど、危険な兆候が見られなければそのまま使い続けても問題ありませんが、危険かどうかの判断が難しいので、業者に調べてもらったほうが安心でしょう。

ガスの不完全燃焼

給湯器を運転しているときのみガス臭がする場合、考えられる原因は「ガスの不完全燃焼」です。

ガスの燃焼には酸素が必要ですが、何らかの原因で酸素が不足して不完全燃焼となると、ガスがすべて燃え切らずにガス臭がしたり、不完全燃焼により発生する化合物で、異臭が発生したりすることがあります。

ガス給湯器の給排気口が物で塞がっていたり、ガス給湯器内にほこりが詰まっていたりすると、酸素不足になり不完全燃焼が起こる場合もありますので注意しましょう。

不完全燃焼によって発生する一酸化炭素を吸うと、頭痛や吐き気などが起こり、最悪の場合死に至ることもあるため、とても危険です。

ガス給湯器の破損

長期間使っていると、ガス給湯器の部品が劣化してヒビや破損が起こることがあり、そこからガス漏れが発生する場合があります。

また、新しいガス給湯器でも給排気口などから異物が入り、ガス給湯器内のガス弁がしっかりと閉まらずガス漏れをする場合もあるので、新しくても破損の可能性を視野に入れましょう。

ガス給湯器がガス臭いときに確認するポイント

まずは換気などの適切な対処法で身の安全を確保することが大前提ですが、ガス給湯器がガス臭い場合は以下のポイントを確認します。業者に連絡する際に伝えると、判断材料になり、さらに的確なアドバイスが得られるでしょう。

ガスメーター

ガス栓と、ガスメーターにあるガス栓の両方を閉め、契約している業者等に連絡を入れます。引火の危険がありますので、タバコを吸ったり、電気等のスイッチに触れたりするのは厳禁です。

ガス給湯器の本体

ガス給湯器が以下の状態の場合は注意しましょう。

  • 焦げくさい臭いがする
  • ガス給湯器本体が振動している
  • ガス給湯器本体が変形している
  • すすが付いている

これらの場合は給湯器内部で異常発火を起こしている可能性があります。周囲に火気がないことを確認したうえで、業者へ連絡しましょう。

ガス給湯器の給排気口

ガス給湯器の吸排気口が枯れ葉などで塞がれたことにより、不完全燃焼を起こしている可能性があります。

また、吸排気管の接続部がはずれている場合もあるので、ガス給湯器の給排気口も確認してみましょう。

【まとめ】ガス給湯器の臭いを感じたら自己判断せず専門家に相談を

ガス給湯器がガス臭いなどの異変を感じたら、原因を追求するよりもまずは身の安全の確保を優先することが重要です。

また、自己判断ではなく、必ずすぐにお住まいの地域で契約しているガス会社へ連絡し、業者に指示を仰ぎましょう。

原因によっては命の危険を伴うこともあります。

安全にガスを使用し続けるために、定期的な点検も必要です。

もし何か異変を感じたら、お気軽に都市ガスサービスへお問い合わせください。住設機器専門店だから実現できた激安価格と創業60年の実績と信頼があります。

首都圏のガス給湯器の交換工事も行っておりますので、お困りの際はぜひお任せください!

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