「給湯器が壊れた!」と感じたら、「修理」と「交換」どちらを選べばよいのでしょうか?できれば費用はおさえて、おトクに直したいものです。
そもそもなぜ給湯器の故障は起こるのでしょうか。おトクに直したいけれど、安全性も確保して長持ちさせたい場合は、どこに依頼するのがよいのでしょうか。
本記事では急に給湯器が故障した場合のそれらのお悩みを解決します。ぜひ最後までご覧ください!
給湯器が壊れたら「修理」と「交換」どちらがおトク?
給湯器が壊れたと感じたら、「給湯器メーカーの保証期間内であるかどうか」が、「修理」と「交換」どちらを選ぶかの判断基準になります。
保証期間内なら修理一択!
保証期間内の故障であれば、無料で修理できるので一番おトクです。
メーカーによって異なりますが、給湯器の保証期間はだいたい1年です。また、住宅部品には「BL」と呼ばれる認定制度があり、この認定を受けた給湯器は保証期間や修理可能期間が長くなります。
お手持ちの給湯器に「BL認定シール」が貼られていないか確認してみてください。一部のメーカーは独自の保証延長制度があり、2~3年の保証期間がある場合もあります。
保証期間内であれば、メーカーの給湯器修理サービスへ相談しましょう。
意外と修理の方が高くつくことも…!
もし保証期間を過ぎている場合は、「修理」か「交換」か、見極める必要があります。
保証期間を過ぎると費用が発生しますが、壊れている箇所や必要な部品によっては、想像以上の費用がかかる可能性もあるからです。その場合、「修理」か「交換」かは専門家に相談しましょう。
8年以上経ってるなら交換一択!
もし、給湯器を8年ほど使用している場合は、交換した方がおトクです。
給湯器の寿命は10年程度と言われていますが、寿命が近い給湯器が故障した場合は、修理対応ができないと判断される場合もあります。
使用年数が7年程度までの給湯器であれば、修理が可能なケースが多いので、7年以内なら「修理」、7年を過ぎたら「交換」とイメージしておくとよいでしょう。
使用年数7年以上の給湯器でも修理できるケースもありますが、修理してもすぐに不具合を起こして再修理が必要になる可能性も高く、エネルギー効率も悪くなるのでランニングコストもかかってくるでしょう。今後のことを考えるとおトクではない場合もあります。
給湯器はなぜ故障する?
そもそも、給湯器はなぜ故障するのでしょうか。大きな原因は以下の4つです。
- 寿命
- 凍結
- 性能以上の負担
- 天候
具体的に解説していきます。
給湯器が壊れる原因①:寿命
給湯器に限らず、住宅設備には安全に使用できる目安の期間、いわゆる寿命(耐用年数)が設定されています。前述の通り、給湯器の寿命は、ほとんどのメーカーで10年が目安です。給湯器の修理業者は、この平均寿命を参考に修理や交換を行っています。
どんなに高性能な給湯器でも、経年劣化によって故障の確率や頻度は高くなるといえるでしょう。
給湯器が壊れる原因②:凍結
特に寒い地方では、冬に給湯器の配管に溜まった水がそのまま凍ってしまい、配管が壊れることがあります。配管は、一度壊れたら元には戻らないため、すぐに給湯器の修理が必要です。
無理に解凍しようとすると、配管の破損や給湯器本体の故障の原因となります。凍結を防ぐためには、給湯器に備わっている「凍結予防ヒーター」もしくは「自動ポンプ運転」を利用しましょう。また、もし凍結してしまった場合は、給湯器リモコンの電源をOFFにして、気温の上昇による自然解凍を待つことをおすすめします。
給湯器が壊れる原因③:性能以上の負担
一般的な給湯器は家庭における使用を想定しています。本来持っている能力を超えた使い方は、故障の原因となるので気をつけましょう。
たとえば、「家庭用」の給湯器を「業務用」の代わりに使うなど、家庭用給湯器がもつ性能以上の使い方をすると、故障する可能性があります。
また、給湯器の性能は号数によっても異なるので、住宅のサイズや家族の人数に合わせて、見合った性能をもつ給湯器を選択することも、長く安全に使うポイントです。
給湯器が壊れる原因④:天候
給湯器はある程度の雨風を想定して設計されているため、天候が原因で故障することはあまり多くありません。
しかし、想定以上の暴風雨に長時間さらされた場合は、内部に雨水が入り込むことで点火できなくなったり、安全装置が作動して給湯器が使えなくなったりします。ただし、その場合は給湯器の電源を入れ直すことで対処できることがほとんどです。
大雨による浸水のほかにも、落雷による漏電や強風で飛ばされたものが給湯器にぶつかるなど、天候で破損・故障する場合があります。
給湯器が壊れたらどこに依頼すればよい?
では、「給湯器が壊れた!」と感じたら、どこへ依頼するのがよいでしょうか。
もしメーカー保証期間内であれば、迷わず「給湯器メーカー」へ連絡しましょう。もし、メーカー保証期間を過ぎていたら、主な依頼先は以下の3つです。
- 給湯器販売会社
- ガス会社
- ハウスメーカー・工務店
それぞれ特徴を見ていきましょう。
依頼先①:給湯器販売会社
給湯器販売業者(ガス給湯器販売・工事業者)とは、給湯器の販売や取付工事を専門におこなう事業者のことです。
競争が激しいので値引きが大きいこともあり、交換の場合は価格が安いのが特徴です。また、メーカーを問わず交換できるので、交換の選択肢も豊富なこともメリットといえます。
ただし、修理に関しては高い技術力が求められるため、修理できる業者が限られます。
依頼先②:ガス会社
ガスを供給する会社は大きく分けて、「プロパンガス」会社と「都市ガス」会社の2つです。
給湯器の修理・交換を依頼する場合は、プロパンガスも都市ガスも「小売事業者」に連絡することをおすすめします。もしご自宅が都市ガスで、導管事業者以外からガスを買っているのであれば、そちらに問い合わせてみましょう。
なお、修理はガス会社から認定・委託を受けた事業者がおこないます。
ガス会社に修理を依頼する一番のメリットは、「ガスに関する専門家」という安心感があることです。給湯器のシールや検針票などから連絡先を調べやすいのも、メリットと言えます。
一方、工事費や給湯器の販売価格が高くなる傾向があるのはデメリットといえるでしょう。多少高くても信頼と安全を選ぶのであれば、ガス会社をおすすめします。
依頼先③:ハウスメーカー・工務店
注文住宅にお住まいの方限定ですが、家を建てた会社で給湯器の修理を行っている場合があります。
ただし一般的なハウスメーカーや工務店は、自社で修理をしません。給湯器メーカーの指定を受けた正規修理事業者に委託しています。
ハウスメーカーや工務店に修理を依頼するメリットは、ハウスメーカーや工務店は給湯器メーカーに対して強い立場にあるため、修理工事の内容や金額に不服を感じたときは、修理事業者と交渉してくれる可能性があります。
とはいえ、依頼者とメーカーの間にハウスメーカーや工務店が入ることになるので、メーカーに直接依頼するより費用と時間がかかることとはデメリットといえるでしょう。
【まとめ】「給湯器が壊れた!」と感じたらすぐ専門家に相談を
給湯器が故障した場合は、そのままにしておくと大きな事故につながる危険性があるので、すぐに専門家へ相談をしましょう。
一酸化炭素中毒などの危険性あり
たとえば、給湯器が不完全燃焼を起こしていたら、一酸化炭素中毒を引き起こす可能性があります。一酸化炭素は非常に毒性が高いため、中毒を起こすと死に至ることもあり、危険です。
壊れたかな?と感じたらすぐに専門業者に連絡!
一酸化炭素中毒を防ぐためにも、「給湯器が壊れたかな?」と感じたら、まずは給湯器の電源を落とし、ガス栓を閉じてください。絶対に自分では触らずに、すぐに業者を呼ぶようにしましょう。
給湯器の修理・交換は都市ガスサービスでも承っております。給湯器に不具合を感じたら、安心と信頼の実績がある私どもにお気軽にご相談ください。