ガス衣類乾燥機

「電気衣類乾燥機」と「ガス衣類乾燥機」の違いとは?それぞれのメリット・デメリットを紹介!

雨や雪の日でも、洗濯物がカラッと乾く衣類乾燥機は忙しい主婦の味方。ご家族が多いと1日に何回も洗濯をしなければいけないので、少しでも手間を省きたいものです。

衣類乾燥機には「電気衣類乾燥機」「ガス衣類乾燥機」の2種類があります。本記事ではどちらを選べばよいのかお悩みの方に、それぞれの特徴とメリット・デメリットをまとめました。ぜひご参照ください!

「電気衣類乾燥機」と「ガス衣類乾燥機」の種類

「電気衣類乾燥機」と「ガス衣類乾燥機」には種類があります。電気衣類乾燥機は「ヒーター式乾燥機」「ヒートポンプ式乾燥機」の2種類、ガス衣類乾燥機は「乾太くん」一択です。

まずはそれぞれの特徴をご紹介します。

電気衣類乾燥機:ヒーター式

電気衣類乾燥機の種類の1つとして、「ヒーター式」があります。

内蔵されているヒーターで80度前後の熱風を衣類に送り、温められた湿った空気を冷やして排気するしくみです。ドライヤーで乾かすイメージに近いといえます。

現在は縦型洗濯機に採用されていて、本体サイズはコンパクトです。ドラム式洗濯機や衣類乾燥機にはあまり使われていません。

電気衣類乾燥機:ヒートポンプ式

電気衣類乾燥機のもう1つの種類は、現在主流となっている「ヒートポンプ式」です。

洗濯槽内の空気を60度前後まで温め、温風を洗濯槽に送って除湿しながら乾かしていきます。熱交換器で循環しながら乾燥させていくしくみです。

主にドラム式洗濯乾燥機に採用されています。低い温度で乾燥することで衣類の傷みや縮みが少なく、ヒーター式よりも乾燥スピードが速いので、消費電力が少なく、電気代を抑えることができます。

ガス衣類乾燥機:乾太くん

画像引用:https://rinnai.jp/lp/kanta/

「乾太くん」とは、大手ガス機器メーカーであるリンナイが扱っているガス式衣類乾燥機です。

ガス式衣類乾燥機はガスの力で乾燥させる衣類乾燥機ですが、機種が圧倒的に少なく、現在ご家庭でガス式衣類乾燥機を使用するのであれば「乾太くん」一択です。

ガスを利用して80~100度の高温で衣類を乾燥させます。乾燥機にガスの熱で温めた熱風を送りこんで衣類の湿度を落とし、湿気を含んだ温風はそのまま外に排出されるしくみです。

乾太くんを使用するためには、プロパンガスまたは都市ガスの契約が必要ですが、ガスの力を使用してスピーディーかつパワフルに洗濯物を乾かすのでとても効率的。乾太くんは一般的な電力の乾燥機と比べると、乾燥時間が短い・仕上がりが良いという点で人気を集めています。

特に共働き世帯の増加で家事の時短が重要視されている近年では、乾太くんを導入する家庭が増えました。

電気衣類乾燥機のメリット

では、電気衣類乾燥機のメリットにはどのようなものがあるでしょうか。主に以下の2点が挙げられます。

  1. 設置が簡単で低価格
  2. どの家庭でも取り付けやすい

具体的に解説していきます。

1.設置が簡単で低価格

一般的に電気衣類乾燥機は洗濯機と一体型となっていることが多いので、ガス衣類乾燥機に比べ、設置が簡単で低価格です。また、洗濯機と一体型であることからコンパクトであることもメリットといえます。

2.どの家庭でも取り付けやすい

電気乾燥機は工事が不要なのでマンションなどの集合住宅でも取り付けやすく、どの家庭でも導入しやすい特徴があります。

電気衣類乾燥機のデメリット

一方、電気衣類乾燥機のデメリットは以下の2点が挙げられます。

  1. 電気代が高くなる
  2. 生乾きになる

具体的に見ていきましょう。

1.電気代が高くなる

外で干せる場合には電気代が気になってしまい、洗濯機に乾燥機がついていることを知っていても、使用しないご家庭も多いです。

一般的に電気代は夜間は低価格、昼間は夜間より少し高めに設定されています。特に洗濯は昼間に行うことが多い家事なので、夜間に比べ電気代が高くなってしまう懸念があります。

2.生乾きになる

乾燥機に入れる洗濯物の量が多すぎると生乾きになったり、匂いが気になったりすることもあります。

ガス衣類乾燥機に比べ低温の温風で時間がかかるので、生乾きの他にも生地によっては縮みや傷みが発生することも。
ただし、これらは説明書にそって正しく使用すれば防げますので、あまり衣類を詰め込みすぎず、乾燥機に入れられる生地もあらかじめ確認しておくようにしましょう。

ガス衣類乾燥機のメリット

クリーニング店などの洗濯のプロはガス衣類乾燥機を使用するほど、仕上がりの面ではガス衣類乾燥機が優勢です。理由は主に以下の6点のメリットにあります。

  1. 乾燥時間が早い
  2. ランニングコストが安い
  3. 花粉やウィルスを除去してくれる
  4. 洗えない衣類の消臭ができる
  5. ペットの毛が取れる
  6. 生乾きになりにくい

詳しく解説していきます。

1.乾燥時間が早い

画像引用:https://rinnai.jp/lp/kanta/

ガス衣類乾燥機は電気衣類乾燥機と比較すると乾燥時間が圧倒的に短いのが特徴です。ガス衣類乾燥機の乾燥時間は電気衣類乾燥機よりもおよそ2時間短く、5kgの洗濯物を約50分で乾燥できます。

家事の時短を重要視する方には、最大のメリットといえます。

2.ランニングコストが安い

画像引用:https://rinnai.jp/lp/kanta/

乾燥時間が電気乾燥機より約2時間ほど短いため、その分ガス衣類乾燥機の方がランニングコストは安い傾向にあります。コインランドリーの乾燥機と比較しても1回あたりのコストは安く、5kgの場合は約5分の1に抑えられるコスパのよさは魅力的です。

3.花粉やウィルスを除去してくれる

画像引用:https://rinnai.jp/lp/kanta/

「花粉ケアコース」を選択すると、衣類に付いた花粉を取り除くこともできます。花粉症の方がいるご家庭には非常に役立つ機能でしょう。

また、リンナイで実施した実験では、乾太くんを活用した乾燥でインフルエンザウイルスやコロナウイルスの総称であるエンベロープウイルスを、99.9%除去可能だというデータがあります。

健康を気づかうご家庭には強い味方です。

4.洗えない衣類の消臭ができる

画像引用:https://rinnai.jp/lp/kanta/

ガス衣類乾燥機のクリーンコースを使用すれば、スーツや靴などの洗えない衣類の消臭ができます。

スーツは汗や飲食店、タバコのニオイなど、いつの間にかさまざまなニオイが付着しますが、着用するたびに洗濯やクリーニングに出すことは少なく、いつの間にか嫌なニオイが残ってしまうことも。

乾燥機に入れるだけで消臭できるのは時短になるだけでなく、衣類の傷みも減らせるのでうれしいポイントです。

5.ペットの毛が取れる

画像引用:https://rinnai.jp/lp/kanta/

ガス衣類乾燥機のパワフルな温風は、衣類についたペットの毛も取ることができます。

換毛期の毛を除去する煩わしさが減るだけでも、ペットがいらっしゃるご家庭は助かるのではないでしょうか。

6.生乾きになりにくい

画像引用:https://rinnai.jp/lp/kanta/

一般的な電気衣類乾燥機は、50℃あたりから徐々に70℃の温度へと上昇し、庫内が最高温度に達するまでは時間がかかります。しかしガス衣類乾燥機の場合は、運転開始ボタンを押した瞬間からものの数秒で60℃に到達。最終的には80℃〜100℃の熱風を吹き出します。そのためパワフルに水分を飛ばすことができるのです。

ガス衣類乾燥機は機体の前側から背面側へ温風が流れ、全体に温風が行き届きます。また、湿気を排出する筒が取り付けられていて常に乾いた空気を当て続けられることから、スピーディーに高温な風で乾燥できます。

そのため、電気式で発生しがちな「乾きムラ」や「半乾き」などもほとんど発生しません。仕上がりもふんわりします。

ガス衣類乾燥機のデメリット

優秀なガス衣類乾燥機ですが、デメリットもあります。デメリットは主に以下の4点です。

  1. 導入費用が高い
  2. 工事が必要
  3. メンテナンスが必要
  4. 大きい

具体的に見ていきましょう。

1.導入費用が高い

ガス衣類乾燥機の導入には20万円程度かかります。決して安い買い物ではありません。

費用の内訳としては、「本体・専用台・施工費」の3つです。乾燥機の大きさやグレード、設置場所の状態などによっては、さらに費用がかかることもあります。

ただし、ガス衣類乾燥機は電気衣類乾燥機と比べて導入費用こそ高額なものの、ランニングコストは抑えられるため、結果的にコスパがよくなることがほとんどです。

2.工事が必要

ガス衣類乾燥機を設置するには、ガス配管や排気ダクトが必要なので、工事が必要です。

また、以下の点に注意しなくてはなりません。

  • 設置場所の近くにガス栓が必要
  • 壁などに機器から取り付ける排湿筒(湿気を取り除く筒)のための穴が必要

特にマンションやアパートなどの集合住宅などでは壁に穴を開けられないことがほとんどなので、購入前に必ず確認するようにしましょう。一戸建ての場合でも、設置するには設置場所の条件や防火上必要な離隔距離が決まっているため、それらの設置場所やスペースを確保できない場合は設置できません。

3.メンテナンスが必要

画像引用:https://rinnai.jp/lp/kanta/

ガス衣類乾燥機は糸くずやほこりが溜まりやすいため、フィルターのお手入れが欠かせません。汚れが詰まった状態で使用すると、乾燥に時間がかかり、さらにガス代がかかってしまいます。

ただし、メンテナンスは月1回程度で十分です。

デラックスタイプの場合はフィルターが取りやすい位置に設置されているため、お手入れも簡単にできます。

4.大きい

画像引用:https://rinnai.jp/lp/kanta/

ガス衣類乾燥機は、衣類の取りやすさを考慮し、専用台を使用して洗濯機の上に設置することがほとんどです。

乾燥容量3kg以外は、幅・高さ・奥行きともに約65cm~68cmで、一般的な洗濯機よりも少し大きいサイズなので、場合によっては圧迫感を感じてしまうかもしれません。

【まとめ】一戸建てには「ガス衣類乾燥機」がおすすめ!

性能のよさでは、「ガス衣類乾燥機」が圧倒的に優勢です。コスパの面でも、初期費用は高いものの、ランニングコストを考慮すると家事の時短にもつながるのでおトクといえるでしょう。

とはいえ、工事が必要なので集合住宅の場合には難しい場合も多いですが、新築一戸建てで新しい生活を始められる方にはガス衣類乾燥機の「乾太くん」はとてもおすすめです!

弊社都市ガスサービスでもお取り扱いしておりますので、導入をご検討の際にはお気軽にお問い合わせください。

-ガス衣類乾燥機