「エアコンクリーニングって本当にやる意味あるの?」
「業者に頼むと高いし、自分で掃除してるから十分じゃない?」
そんな疑問を持ったことがある方も多いのではないでしょうか。確かに、見た目には問題がなくても、業者に頼むクリーニングが本当に必要かどうか判断するのは難しいですよね。
この記事では、プロの視点からエアコンクリーニングの必要性をわかりやすく解説し、なぜ汚れが問題になるのか、どんな症状が出たら掃除すべきなのか、そして最適なタイミングについてくわしくお伝えします。ぜひ最後までご覧ください。
そもそも、エアコンはなぜ汚れる?
エアコンは空気を吸い込んで冷やしたり暖めたりして、また部屋に送り出す仕組みです。そのため、室内の空気中に含まれるホコリや花粉、油分、カビの胞子なども一緒に吸い込んでしまうのです。
とくにリビングやキッチン近くに設置されたエアコンでは、料理の油分や湿気が付着しやすく、内部に汚れがたまりやすくなります。また、湿気の多い日本の気候では、内部の結露がカビの繁殖につながることも。
見た目にはキレイでも、エアコン内部のフィンや送風ファンにはカビやホコリがびっしり……なんてことも少なくありません。
「掃除してるから大丈夫」は本当?
エアコンのフィルター掃除を定期的にしている方も多いと思います。それはとても良い習慣ですが、実はフィルター掃除だけでは落としきれない汚れがたくさんあるのです。
特に問題になるのは、内部の熱交換器(アルミフィン)や送風ファンの部分。ここには、フィルターをすり抜けた微細なホコリやカビがこびりついていきます。市販のスプレーや自力での清掃では、ここまでキレイにするのは困難です。下手に内部を掃除しようとすると、エアコンのセンサーや基板を傷つけて故障の原因にもなりかねません。
市販のスプレークリーナーは、一見すると簡単で安価な印象ですが、正しく使用しなければ洗剤成分が電装部に入り込み、故障やショートの原因となるリスクもあります。さらに、ファンや熱交換器にこびりついた汚れを中途半端に浮かせてしまい、それが内部に蓄積することでニオイやカビの繁殖を加速させてしまうこともあるのです。
一方、プロの作業では、カバーを外して部品を丁寧に分解し、高圧洗浄機や専用薬剤でしっかりと洗浄します。その際には、電気部品への浸水を防ぐ絶縁処理が施されたり、エアコン周辺への飛散を防ぐための養生処理が行われたり、安全に配慮した効果的な清掃が行われます。
エアコンクリーニングしないと、何が起きる?
エアコン内部に汚れがたまると、さまざまな悪影響が出てきます。主に、以下の4つの症状が表れたら注意しましょう。
- カビや雑菌の拡散
- 嫌なニオイ
- 電気代の上昇
- 故障のリスク
順番に解説します。
1. カビや雑菌の拡散
内部に発生したカビは、運転時に部屋中に撒き散らされることがあります。アレルギーや喘息の原因になることもあるため、特に小さなお子さんや高齢者がいる家庭では注意が必要です。
2. 嫌なニオイ
使い始めに「カビ臭い」「すっぱいような臭い」がする場合は、内部にカビが繁殖しているサイン。ニオイの原因は、付着したホコリとカビの混ざり合ったものが多いです。
エアコンの嫌なニオイについては、以下の記事でもご紹介していますのでご参照ください。
3. 電気代の上昇
汚れが熱交換器に付着すると、冷暖房効率が下がり、必要以上にエネルギーを消費するようになります。これが、電気代の無駄遣いにつながることも。
4. 故障のリスク
汚れがファンやモーターに悪影響を与えると、エアコンが異音を立てたり、突然動かなくなったりすることもあります。修理代が高額になるケースも少なくありません。
プロによるクリーニングはどこが違う?
エアコンクリーニングのプロは、エアコンを分解して内部まで徹底的に洗浄します。洗浄には専用の高圧洗浄機を使い、通常の掃除では届かない奥までしっかりキレイにします。
以下はプロの作業の流れの一例です。
- 動作確認・養生
- フィルター・外装カバーの取り外し
- 専用洗剤を使って内部洗浄
- 高圧洗浄機で奥のカビ・ホコリを除去
- 水分をふき取り・乾燥
- 組み立て・動作確認
掃除後は、ニオイもすっきり・風量もアップ・冷暖房効率も向上と、まるで新品のような使い心地になることが多いです。ご自身では取り切れない汚れもスッキリするので、安心してエアコンを使用できます。
プロのエアコンクリーニングの費用相場は、以下の記事でご紹介していますのでご参照ください。
どのくらいの頻度でやればいい?
では、どれくらいの頻度でエアコンクリーニングをすればよいのでしょうか。一般的に、プロのエアコンクリーニングは1〜2年に1回が目安です。
たとえば、使用時間が長いリビングなどのエアコンは1年に1回、使用時間の短い寝室や子供部屋などは2年に1回が理想でしょう。以下のような条件が当てはまる場合は、より頻繁な清掃が推奨されます。
- 小さなお子さんやアレルギー体質の方がいる
- ペットを飼っている
- 喫煙者がいる
- キッチン近くに設置されている
また、以下のような症状があれば、クリーニングのタイミングです。
- 風がカビ臭い
- 吹き出し口に黒い点(カビ)が見える
- 風量が弱くなった
- エアコン使用時に咳やくしゃみが出る
それ以外にも、春と秋はクリーニングをするのに特におすすめの時期です。エアコンクリーニングの閑散期になるため、割引や希望日時で予約できやすいなど、メリットがたくさんあります。
また、冷暖房を使用する時期に清潔なエアコンで快適に過ごすためにも、使用する前には入念なクリーニングを済ませておくとよいでしょう。
【まとめ】本当に必要かどうかは「見えない内部」がカギ
「エアコンクリーニングって必要なの?」という疑問に対する答えは、「必要です。ただしタイミングと状態を見極めましょう」が正解です。見た目がキレイでも、エアコン内部には目に見えない汚れやカビが蓄積していることが多く、それが健康や快適性、電気代、故障リスクに直結します。
エアコンクリーニングの頻度を決める際に考慮すべき要素は、主に「使用頻度」「設置環境」「家族構成」の3つです。1〜2年に1回、プロの手で徹底的にキレイにしてもらうことで、長く安心してエアコンを使い続けることができますので、気になる方は、一度無料見積もりを依頼してみるのもよいでしょう。
あなたの「本当に必要?」という疑問は、プロの目で確認してもらうことが一番の近道です。夏本番前、秋の切り替え時期など、今こそ検討してみてはいかがでしょうか?
エアコンクリーニングをご検討の方は、弊社都市ガスサービスにお気軽にお問い合わせください。